プレッパーについて


 こんな時代です。食料の不足も囁かれております。備えがあれば憂いも減ります。そんなわけで、食を自分の手でまかない、自己完結しようではないか、という方々が日本でも増えているのではないでしょうか。私もその中の一人です。その中でも、自分はいわゆるプレッパーというやつです。プレッパーの厳密な定義は知りませんが「ヤバイ状況になっても食料や水、火を確保出来る様に道具を準備している人」であればプレッパーでしょう。…きっと。

 今回はそんなプレッパーについての考察と必需品、私自身のライフスタイルの未来像についてなどを記事にしています。

ド派手な海外プレッパー

 海外、特にアメリカやカナダなどの銃規制が緩い地域のプレッパーは、とにかく、しこたま武器弾薬缶詰を集めているイメージがあります。頑強な地下室を作り来たる審判の日に備えると。しかし、どうやらそれは前世代型のプレッパー達の話であり、現在のプレッパーは種や水に重きを置いている様なのです。

チャカよりタネ

 それもそうです。力が強い奴が最後に生き残るとは限らないのが、単純には行かないこの世のおもしろき所。ゾンビ映画では無いのですから銃が沢山あったって意味が無いのです。実用的ではありません。マッドマックスの様な世界になればまた話は別ですが…。銃の現実的な使用方法は狂人を威嚇したり動物を狩ったりするくらいでしょうか。もちろん、それもとても重要な要素ですが、余り殺生のカルマを増やしたく無いですよね…

 缶詰などのパッケージ品を大量にストックしていても、いずれかは無くなります。冷静に考えれば持続的に生活を営む為にはタネが必要になる、という結論になります。


タネの保管とハウス栽培

 タネを入手したとして、タネもしょせん、生き物。適切に保管しないとスグにダメになります。なので、どうすればタネを長期保存させられるか、という問題が出てきます。タネの大敵は湿気と酸素と光。一番良い保管方法は瓶にタネとシリカゲルを一緒に入れ瓶を新聞紙で包んで冷蔵庫に入れておくことです。こうすれば瓜科などは5年は持ちます。固定種、F1に拘らず、なるべく色々な種類のタネを保管しておきたい所です。

→自分は数十種類のタネを冷蔵庫に保管しています。F1から取ったF2も貴重なタネですので保管しております。

 しかし、冷蔵庫の電力はどうするのか…。海外プレッパーの殆どがソーラーパネルを使ってオフグリッド生活をしているようです。

→私は現在、実家に住むコドオジとか言われ世間から罵られる存在の人です。これから山林を購入する予定ですが、そこではPCの電力などが賄える程度の小型ソーラーパネルを導入する予定です。しかし、それでは冷蔵庫の電力は賄えません…タネの保管は…どうしましょう…。思案中です。

ハウスで、365日野菜生活

 海外プレッパー達が語る動画ではハウスも重要視されています。確かにハウスが有れば低温では育ちにくい野菜を思う存分作ることが可能になります。それどころか、冬に夏野菜、更には南国フルーツなどを栽培収穫することだって夢ではありません。コレはちょっとした革命です。

→自分は超簡易的なハウスを設置する予定です。ハウスの中に風呂釜を設置したり、薪ストーブを設置すれば完璧な温室の出来上がりです。冬はハウス内に住むことだって出来るでしょう。

雨水と薪

 日本は雨がよく降ります。たくさんの川も流れております。そのせいで洪水などが頻発して起こりますが、各家庭で雨水を貯めれば洪水の問題を解決できるかも知れません。あまり、明るくない話題なので偉そーに語る事は避けますが…
 
 とにかく、雨水を貯めることには沢山の利点があります。飲み水や風呂、家庭菜園等…井戸を掘るよりはよっぽど良いでしょう。飲み水として利用する場合、煮沸や炭などを使ってろ過する必要がありますが、炭を使った濾過器は簡単に作る事が可能です。それと降り始めの5分は取ってはいけないようです。雨水を飲料として使用するのなら5分後から貯めましょう。

 雨水は、たとえ建物がない場所でも、雨葉ネットという道具を使えば簡単にキャッチすることが可能です。このツールを使えば野外に居ても竹や木などから雨水を収穫できるのですから、プレッパーにとっては必需品ではないでしょうか。

→自分は麻や綿などで自作しようと思っております。現在試作中です。あとハウスに雨樋を設置してタンクに水を貯める予定です。

海外プレッパー御用達のシルキー製品

 そして、忘れてはならないのがシルキー製品のノコギリです。この会社のノコギリの切断力には目を見張るものがあります。数ある製品の中でも絶対に持っておきたいアイテムがカタナボーイやビッグボーイなどの大型のノコギリです。エンジンや電気型チェーンソーでは常にエネルギー源の問題が発生いたします。しかし、人間一人が消費する薪程度、本当は人力でこしらえることなど簡単なのです。カタナボーイであれば直径50cmの木だって伐採が可能ですので、時間をかければ大量の薪を確保できます。更に地震などが起きた際、倒れた建物を切断して救助作業などが行える可能性もあります。はだしのゲンでは倒れた柱にお母さんが挟まれてしまい火が迫ってくる描写がありましたが、ビッグボーイ2000を持っていれば、状況を打開出来ていたかも知れません…。救助、そして災害後の燃料の確保を考えるとマストアイテムでしょう。


薪ストーブとウッドガスストーブ

 現代では嗜好品?である薪ストーブ。災害が起きた際は薪を燃料にせざるを得ないわけですから、持っておきたいところです。しかし、窓が付いている様なオシャレなストーブはかなりエクスペンシブであります。そして現実的に考えると薪ストーブはクイックリーに煮炊きする用途には適しておりません。火が安定状態になるまで時間がかかり過ぎるのです。

→一応コーナンで二つの窓付薪ストーブを購入しています。一個がナント3000円でした。定価が2万〜3万程でしたので正に叩き売りです。現在は絶賛未使用保管中です。

 調理器具として重宝するのが、缶詰の空き缶を使用したウッドガスストーブです。これがあれば、枝やコッパなどの小さめの有機物で安定した火力を確保できます。複数個作ればご飯とスープ、炒め物などを同時に調理可能です。ウッドストーブの作り方はいたって簡単です。
 

圧力鍋と瓶

 案外盲点なのが圧力鍋。これがあれば長期保存食を作れるのですからプレッパーには必要な物です。トマトソースやピクルスは長期保存を目的として作られます。ですので作る際には必ず容器(瓶)の殺菌が必要です。そして殺菌する為には圧力鍋が必要です。圧力鍋の温度は126度まで上がります。この温度によって通常の煮沸では出来ないレベルの滅菌が可能になります。これは言ってしまえば市販の缶詰を自分で作る様なものです。自家瓶詰めです。圧力鍋があれば家庭菜園で沢山作って余った野菜や果物なども有効に活用出来る様になります。

 →自分は大量の瓶と圧力鍋を持っています。毎年、家庭菜園で出来た調理用トマトで大量のパスタソースを作っております。
 
動物性タンパク質

 ベジタリアンやヴィーガンの方は必要ではありませんが、やはり多少の動物性タンパク質を摂取したいところです。田舎に住んでいる方や広い庭をお持ちの方は、鶏を飼って卵を頂くのが良いのでしょうが、殆どの方は「魚釣り」が現実的なのではないでしょうか。肉は食べなくても良いでしょうが、青魚などは多少食べた方が健康には良いでしょう。


ミミズコンポストとトイレ

 排泄物も処理できなければ、一流のプレッパーとは言えません。トイレ自体はペール缶に便座を取り付けたもので十分ですが、💩の処理はどうするのか?

 そこでコンポストの登場です。これは私のオハコ(十八番)です。選択肢として、米ぬかだけを使った衣装ケースコンポストやミミズコンポストがあります。非常時には米ぬかは手に入らないでしょう。ですので断然ミミズコンポストをお薦めします。ミミズコンポストは人間の出す全ての有機物を処理する事が可能です。残飯から💩まで何でも食べてくれ、肥料にしてくれます。これはもう、始めるならミミズコンポスト一択でしょう。平時の今から飼っときましょう。

洗濯するプレッパー

 日常の家事を非常時の際どうするのか考え、先回りして道具を準備しておくのが「上忍」プレッパーである。危険察知能力だけではなく、日常生活を非常時の際でも如何にして継続させられるかを考えておかねばならない。もちろん洗濯についても想定せねばならない。やはり、ここでもプレッパー先進国のアメリカ人の動画が参考になる。

→大きめのスッポンと大きめのバケツ(漬物容器等)があれば簡易的な手動式洗濯機になります。スッポンを上下にストロークさせれば良いだけです。少ない労力でよく落ちます。洗剤はマグネシウムの玉を使います。脱水ですが、木などにフックを付けて、濡れた洗濯物を入れたネットを吊るし、ネジって回転させます。

プレッパーと自給自足する人

 自分の家族が消費する野菜果物を植え、鶏の卵をいただく。裏庭から薪を拝借し調理や風呂を焚くのに利用し雨水を貯めて飲み水や生活用水として使う。残飯や排泄物はミミズコンポストや好気性コンポストで分解させ野菜果物の肥料とする。落ち葉から腐葉土を作る。

上記の様な人達は自給自足の人たちですよね。つまり、プレッパー=自給自足する人と大して変わりません。違いを言うならば、プレッパーは非常事態(もっと言えばこの世の終わり)を本当は待望(切望?)している節があります…。

 とにかく、国は頼れません。それどころか企業に私たちの大切な資源や財産、そして命ですら投げ売っている模様です。多国籍企業は儲ける為なら人間をトコトン搾取する気でいます。政治家や官僚は市民を都合よく管理したいのでしょう。そして企業は儲けたいのでしょう。テクノロジーの飛躍的進化の時代において、この二つ思惑が完全に合致し現実に落とし込まれれば、新しい形の奴隷制度が出来上がるのでしょう。その一大実験場が日本なのかも知れません。

ここ数年で変な法律、いっぱい通りましたよね…徐々に徐々に布石は築かれつつあります。早めに準備しておいた方が良さそうです。

あ、そうそう、地震もいつ来てもおかしく無いですよね。南海トラフや首都圏直下、これらが起きたら被害が広範囲な為にライフラインの復旧など数ヶ月単位に及ぶでしょう。その間の生活を考えると…今から備えるに越した事はありません。

 

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