レイズドベットとニート菜園

猫の額ほどの庭

実家の庭はすごく狭い。陽もあまり当たらないし、風通しも悪い。植物を栽培するにあたっての必要な要件をことごとく満たしていない。しかし、そんな場所でも何とか野菜や果樹を栽培している。

生育旺盛なキャットニップ君

夏場は陽が当たる

冬場は最悪の状況だが、夏場にかけては、それなりに陽は当たるのだ。さりとて、猫の額ほどの庭で、一体どれだけの野菜が育てられるというのか?そこで、場所を確保する為に、50cm四方の木枠を使った、「ミニレイズドベット栽培」…言い直そう、「極狭木枠栽培」にチャレンジすることにした。

ミニレイズドベット(ただの小さい木枠)

50cm四方に56本の人参

今まで人参を栽培して3年ほど、計6シーズンを経験した。経験上、人参は超密植にしても、大きくて太ったものが収穫可能なことを知っている。で、あるならば、50cm四方という狭い面積であっても、たくさん収穫できるのではないか、という予想が立てられる。

ニート菜園の様子
狭くてもたくさん収穫したい

堆肥はミミズの糞のみ

木枠の高さは10cmほど。木枠を置く前に、下の土をほぐしておく。大きな石をフルイにかけつつ、通過した土とミミズ堆肥を混合していく。腐葉土も苦土石灰も入れない。ミミズ堆肥にたっぷり含まれている、繊維とカルシウムで十分だろう。

ミミズコンポスト堆肥
黒い黄金と呼ばれる高級肥料

ほうれん草などの葉類にはネキリムシの糞

他2つの木枠では、ほうれん草やサラダミックスを栽培する。ここには、ミミズ糞に追加して、ネキリムシの糞を混ぜ込んだ。ネキリムシの糞とは、庭の雑草や落ち葉を入れたバケツに大量のネキリムシを投げ込んで出来上がった、超フカフカの堆肥である。彼らはまさしく生物ドリル、有機物を齧って細くして、食べて糞をして勝手に良い土に変えてくれるのだ。害虫も利用すれば益虫になる。「根切り」というが、枯れ葉や抜いた雑草など、何でも食べるのだ。そもそも、当たり前だけど、生きた根をやっていない。かれらブルーベリーの鉢によく居る。恐らくブルベリの土は有機物が多いから来るのだろう。根が好きかもしれないが、根だけ食べるわけでは決してない。

ただし、阻害物質が含まれている?

カブトムシの糞を肥料にした人の話では、生育がよろしくないという。ならば特性が似ているネキリムシの糞も同じかもしれない。推測としては、蛹を作った時に、植物の根が入り込まないように、植物が忌避するような阻害物質を出しているのではないか?ということだった。確かにあり得そうな話だ。蛹という大事な時期に根が入ってきたら大変だもの。

だけど実験

まあ、なにごとも実験。ダメならやめれば良い。ネキリムシの糞堆肥、どうなる?それにしても、我ながら昆虫の糞、多いな。ミミズ、アブ(ウジ)、ネキリムシ…環境の面から言えば、家畜の糞尿を使うより、100万倍良いと思う。それに植物自体にも昆虫糞の方がマイルドに効いて良さそう。

どうなるか?収穫は3ヶ月後

ビーツとジャガイモ(かなり遅いぞ…)ズッキーニ、きゅうりなども、続々植える予定ですが、どうなるやら…(面積的に)

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